海外留学体験レポート G−1
カナダ・トロント・1年
N.U.さん(本人) 2023年11月掲載

 留学のきっかけ

大学生で必ずやりたいことの一つが、長期留学でした。もともと 海外ドラマや洋楽が好きで、海外の雰囲気に憧れていました。英語力を身につけることはもちろん、世界各国の友達をつくったり、美しい景色を見たり、現地の食事を食べたりすることも楽しみでした。

 留学エージェント選び

留学エージェントは、5社とオンラインで面談を行い、値段を比較して決めました。エージェントとのやりとりによって、留学の良いところだけでなく、リアルな部分も知ることができて、とても参考になりました。

 現地での生活

半年間、フィリピン人のホストファミリーと過ごしました。食事は、お魚とお肉が中心で、お米も食べることができたため、特に困ることはありませんでした。スープと言ってインスタントラーメンが出てきた時は驚きました。一緒に、朝ランニングやショッピングをすることもありました。世界3大瀑布の一つナイアガラの滝を見に行くため、泊まりで連れて行ってくれて、とても楽しかったです。

唯一、戸惑ったことは、シャワー室の利用時間です。トイレとお風呂場が一緒になっているユニットバスだったためか、15分と使用時間が決められていました。時間を過ぎると、マザーに注意されることがありました。

 印象深かったこと

現地で特に印象的だったことは、プライドパレードの規模の大きさです。トロントでは、毎年6月下旬にLGBTQの文化を讃えるプライドパレードが行われます。北米最大級で、240万人の観客(2023年度集計)が参加する大規模なイベントです。パレードでは、LGBTQを象徴するレインボーカラーを身体にペイントしてもらったり、無料でホットドックやジュースをもらったりできます。当事者だけでなく、消防士や医療従事者もパレードに行進していて驚きました。最後は友達とパレードに参加し行進して、良い思い出ができました。

 苦労したこと

まず最初に思い浮かぶのは気候の違いです。トロントには日本と同じく四季がありますが、冬のように寒い期間が約半年間あります。最も寒い時期は、体感温度が−30度になることもあり、顔が痛いほどです。ほとんどの日本人は、トロントの冬に耐えられるコートとブーツを購入しています。

また、外国人の友達づくりに苦労しました。語学学校や時期にもよりますが、日本人生徒が多い場合があります。そのため、語学習得のために、学校以外の場所で友達を見つけるようにしました。ミートアップや公園のヨガイベント、フードバンクのボランティア、アルバイト等、なるべく外に出て活動しました。その甲斐あり、日本に帰国した後でも連絡を取り合う友達が、世界中にできました。

 成果

日本に帰国する前に、一人でニューヨーク旅行に行きました。留学前は、一人で海外旅行に行くことなど、考えられないことでした。また、アルバイト探しをした際は、冬の期間で求人が少ないため、メールを送信しても9割は返信がないので、お店に直接電話をかけたり、履歴書を届けたりしました。留学経験は、語学力だけでなく、精神力も鍛えてくれるように感じます。「すべてにおいて、自分から行動しなければ、何も得ることができない」と実感した1年間です。

とはいえ、「留学に1年行けば、簡単に英語が話せるようになれる」ということは絶対にありません。留学に行く前から、文法力、単語力、日常でよく使うフレーズ集は勉強しておくことがおすすめです。