海外留学体験レポート A−1
カナダのバンクーバー・1か月
T.S.さん(保護者) 2006年9月掲載

 留学することになったいきさつ

2005年8月、高2の息子を1か月の留学に出しました。子ども自身に「海外に留学したい!」という思いが強くあり、実現にむけて努力するというのが理想だと思いますが、残念ながらうちは逆。「海外に短期留学をしてみるのっていいと思わない?」と、ほとんど親主導で留学を勧めました。英語が嫌いで成績もいまいちなので、露骨にいやがるかと思っていたのですが、意外にあっさりと「行ってみたい」とOK。なんだか拍子抜けしました。

 行き先選び

私は、大学時代に1カ月間留学した経験があります。ブリティッシュロック好きだったことから、留学先は迷わずイギリスに決めました。ホームステイで、とてもいい経験ができました。そこで息子には、「行き先はイギリスなんか、どう?」と勧めてみました。が、飛行機に乗るのがあまり好きでない息子は「ヨーロッパは遠くてイヤだ」と。オーストラリアかニュージーランドは「8月は冬で寒いからおっくう」。アメリカはまだ同時多発テロから3年しかたっていないのでパスして、必然的に行き先はカナダになりました。その中でも、日本から直行便が出ていて飛行所要時間の短いバンクーバーに決めました。ツアーの方も、候補地の中ではもっとも治安がいいと、太鼓判を押していました。

 業者選び

ネットで留学業者を探しました。何社にも問い合わせをして、対応がスピーディーで、こちらの要望(禁煙、ペットあり、小さな子どもがいる、など)に合わせてホストファミリーを選べるところに絞り込んでいき、最後は「ホストファミリーを厳選している」という業者に決めました。JALツアーです。「うちでは、留学後に参加者にアンケートを実施して、ホストファミリーの状況を留学生の視点から把握するよう努めている」とのことです。

期間は2週間コースと4週間コースのどちらにするか、迷いました。本人の希望で4週間にしました。費用は全部で55万円です。往復の航空券が夏休みなので15万とすると、残りは40万。28日で割ると1日当たり14286円です。これで、滞在費や学費まで含まれているわけです。

 留学先での様子

現地ではハイスクール内の語学学校に通いました。韓国や中国などアジアからの留学生が多かったようです。ホストファミリーは厳選されているだけあってとてもいい人たちで、問題なく過ごせました。特にホストファーザーはガンダム好きで、日本のことにも興味をもっていたので、話が弾んだそうです。小さい子どもが3人いる家庭だったため、遠出はあまりしなかったようですが、庭でバーベキューをしたり、近くの公園や海にまめに連れて行ってくれたことと、ツアーのカリキュラムの一環でプチ観光があったりして、とても楽しい4週間だったようです。

 留学後の様子

本人によると、「日常会話はある程度交わせるようになったし、確実に英語力は向上した」とのこと。今でもお世話になったホストファミリーと英文メールやりとりを続けています。同じツアーに参加した高校生の友だちからもメールが届きます。英語への苦手意識もかなり払拭され、コミュニケーションとしての英語はそんなにむずかしいことではないと感じたようです。

 今後の展望

やはり海外留学は、行かせれば行かせたなりに効果があると感じています。現在高1の娘にも、どこかに海外留学させようと考えています。